古い網戸を外そうとしたものの、びくともしない、なかなか外れないという経験はありませんか。長年の使用により、網戸が外れにくくなる原因はいくつか考えられます。主な原因としては、外れ止めの解除ができていない、網戸のレールにホコリやゴミが溜まっている、戸車が劣化している、網戸本体や枠が歪んでいる、網戸の寸法が合っていない、などが挙げられます。 特に多いのが、外れ止めの解除忘れや、経年劣化による固着です。外れ止めは、網戸の落下防止のために設置されている重要な部品であり、窓のタイプによってその位置や解除方法が異なります。引き違い窓の場合は網戸の上下または左右に付いていることが多いです。外れ止めのネジを緩めても動かない場合は、サビや汚れが原因で固着している可能性があります。潤滑剤を少量塗布して様子を見るのも一つの手ですが、無理に力を加えると破損につながるため注意が必要です。 また、網戸がスムーズに動かない、または全く動かない場合は、レール部分の汚れが原因かもしれません。長年の間に溜まった砂埃や泥、虫の死骸などが固まり、網戸の動きを妨げていることがあります。まずは、古い歯ブラシやヘラなどを使って、レール溝の汚れを丁寧にかき出してみましょう。掃除機で吸い取るのも効果的です。戸車が破損していたり、サッシ自体が歪んでいたりする場合は、自力での解決が難しいこともあります。そのような場合は、専門業者に相談して適切な処置をしてもらうのが賢明です。安全かつ確実に作業を進めるためにも、適切な対処法を見つけることが大切です。