隙間テープでの補修や戸車の調整など、様々な対策を講じても網戸と窓枠の隙間が解消されない。あるいは、網戸自体のガタつきや歪みがひどく、もはや小手先の修理ではどうにもならない。このような状況に陥った時、検討すべき最終手段が、網戸そのものを新しいものに交換することです。網戸にも寿命があり、一般的には十年から十五年程度が交換の目安とされています。長年、雨風や紫外線に晒され続けた網戸は、フレームが歪んだり、部品が劣化したりして、修理では回復できない状態になっていることも少なくありません。根本的な解決を目指すのであれば、思い切って交換するのが最も確実で、結果的に満足度の高い方法と言えるでしょう。網戸の交換は、専門のサッシ業者やリフォーム会社、ホームセンターなどで依頼することができます。費用は網戸のサイズや種類によって異なりますが、一般的な引き違い窓の網戸であれば、一枚あたり一万円台後半から数万円程度が相場となります。費用はかかりますが、新しい網戸がもたらす快適さは計り知れません。まず、動きが驚くほどスムーズになり、日々の開け閉めのストレスから解放されます。そして何より、サッシとの間に隙間なくぴったりと収まるため、虫の侵入を完全にシャットアウトできるという安心感を得られます。近年は、従来の網戸に加えて、様々な高機能な網戸も登場しています。例えば、網目の密度を非常に高くすることで、小さなコバエなどの侵入も防ぐことができる製品や、花粉やホコリをブロックする特殊なフィルター機能を持った網戸もあります。また、横に開閉するのではなく、アコーディオンのように折りたたんで収納できるプリーツ網戸や、使わない時は巻き取って収納できるロール網戸など、デザイン性や利便性に優れた製品も人気です。これらの新しいタイプの網戸は、従来の網戸では設置が難しかった窓にも取り付けられる場合があります。網戸の交換は、単なる修繕ではなく、住まいの機能性と快適性を向上させるための投資と捉えることができます。長年悩まされてきた隙間問題に終止符を打ちたいなら、網戸の交換を積極的に検討する価値は十分にあります。