一口に「網戸」と言っても、窓の種類によってその構造や外し方は異なります。特に古い住宅では、様々なタイプの網戸が使われているため、ご自宅の網戸がどのタイプかを確認することが、スムーズな取り外しと交換の第一歩です。 最も一般的なのは、引き違い窓に設置されている「パネルタイプ」の網戸です。これはレールに沿って左右にスライドして開閉するタイプで、多くの場合、上下に「外れ止め」が付いています。外れ止めを緩めて網戸を上下にずらすことで、レールから取り外すことができます。この際、古い網戸では戸車やレールに汚れが詰まっていることが多いため、ドライバーで操作つまみを引き出す前に、しっかりと清掃を行うと良いでしょう。 次に、横滑り出し窓や縦滑り出し窓に設置されている「固定式」の網戸です。これらの窓では、網戸が窓枠に直接固定されていることが多く、四隅のネジを外したり、特定のつまみを回転させたりすることで取り外します。古い固定式網戸の場合、ネジがサビついて固着していることもあるため、無理に回さず、浸透潤滑剤を試すか、プロの助けを借りるのが安全です。 また、アコーディオンのように折りたたむ「プリーツタイプ」や、巻き取る「ロールタイプ」の網戸も存在します。これらは比較的新しいタイプの網戸ですが、古いものでは巻き取り機構が故障したり、ネットが劣化して破れたりすることがあります。プリーツタイプやロールタイプは構造が複雑なため、自分で取り外して修理・交換するのは難しいケースが多いです。特に古いものは全体を交換する必要がある場合がほとんどで、専門業者に依頼するのが確実でしょう。 ご自宅の網戸のタイプを把握し、適切な方法で取り外しを行うことで、安全かつスムーズな交換作業が可能になります。