賃貸物件のオーナーである大家さんの視点から見ると入居者が壁紙を一面だけ変えたいという申し出は必ずしも否定的なものではありません。以前ある入居者から自費でアクセントクロスを貼りたいという相談を受けた際私はまずその施工方法と退去時の原状回復について詳細に確認しました。大家として最も懸念するのは壁紙を剥がす際に下地の石膏ボードまで傷つけてしまい次の募集時に高額な補修費がかかることだからです。この入居者は専門の業者に依頼し賃貸専用の剥がせる工法で施工するという条件を提示してくれました。業者による見積もり料金は一面で約三万円とのことでしたがプロが責任を持って施工し退去時に元に戻すという確約があったため私は快く許可を出しました。実際のところ最近の賃貸市場は競争が激しくアクセントクロスが一面あるだけで内見時の印象が良くなるため入居中に綺麗に管理してくれるのであればそのまま退去してもらうことを選ぶ大家も増えています。料金を自己負担してまで部屋を良くしたいという入居者は物件を大切に扱ってくれる傾向があるため信頼関係を築く良い機会にもなります。ただし無断で安価なシール壁紙を貼ってしまうケースには困らされることも多いです。一面だけの変更であってもシール跡が残ると壁一面の張り替え料金を敷金から差し引かなければならなくなります。ですからもしあなたが賃貸で壁紙を変えたいならまずは大家さんや管理会社に誠実に相談することをお勧めします。施工会社からの具体的な見積書や使用する素材のサンプルを添えて提案すれば意外とスムーズに許可が下りるかもしれません。料金面での負担についても交渉次第で将来の原状回復義務が免除される可能性もあります。大切なのは一方的に変更するのではなく物件を所有する側の不安を解消しながら共に住環境を良くしていくという姿勢を持つことではないでしょうか。壁紙一面の変更は単なる内装の変更ではなく自分の住まいをより愛着のある空間に変えるための投資であると言えるでしょう。
大家さんに聞く壁紙を一面だけ変える場合の料金と許可