リフォームを検討している方の中には、すでに住宅ローンを返済中という方も多いはずですが、そうした状況下で最も賢い資金調達術と言えるのが、リフォームローンへの新規申し込みと同時に住宅ローンの借り換えを行う手法です。現在のように低金利が続いている局面では、数年前に組んだ住宅ローンの金利よりも、現在の借り換え用ローンの金利の方が大幅に低いケースが多々あります。この金利差を利用して、リフォーム資金を住宅ローンに上乗せして借り換えることで、リフォーム分も住宅ローン並みの低金利で調達しつつ、月々の総返済額を据え置き、あるいは削減することさえ可能になります。例えば、金利二パーセント台で住宅ローンを返済している人が、一パーセント以下のローンへ借り換えると同時にリフォーム資金を組み込めば、利息の軽減分がリフォーム費用を相殺してくれるような形になります。この手法を銀行で相談する際のポイントは、リフォーム後の建物の評価額を高く見積もってもらうことです。銀行は担保評価に基づいて融資額を決定するため、リフォームによって建物の耐用年数が延びることや、性能が向上することをしっかりとアピールする必要があります。リフォーム会社に、省エネ性能の向上や耐震性の強化を示す資料を作成してもらうことで、銀行の評価を引き出しやすくなります。ただし、この方法は住宅ローンの借り換え手数料や抵当権の設定費用といった諸費用が発生するため、借入残高が少なく、残り期間も短い場合にはメリットが出にくいこともあります。そのため、まずは銀行のシミュレーションツールを活用し、手数料を含めた総支払額がどれくらい変わるのかを算出することが不可欠です。銀行のリフォームローンを単体で検討する前に、今の住宅ローンそのものを見直すという広い視点を持つことで、資金計画の自由度は格段に広がります。住まいのリフォームは、家計のリストラと資産価値の再構築を同時に行う絶好のチャンスです。
銀行のリフォームローンと住宅ローンの借り換えを併用する術